筆記



ウンスノート 9枚目 ―百年前ノ陸

「9枚目」


つわりのせいもあってか、うまく眠れない。
こういうときは、無理に眠らなくてもいい。
横になっていれば、睡眠の70%の休息をとることができる。

あの人も、寝るのが趣味みたいな人だったって聞いたことがある。
私を拐ってからは、ぼんやり寝ているところなんて、見たことがなかったけど。
数日間眠り続けたこともあったというけど、ストレス性の睡眠発作だろうか?
もしくは、初期欝だったのかもしれない。
許嫁を亡くしてとても辛い目にあったらしいから。

あの人はいま、きちんと眠れている?
まず、助かったことが前提になるけれど。
助かったじゃない、助ける。
そう決めて現代から戻ったんじゃないの。
動けるうちに、やれることをしよう。
明日はあの人が倒れていた場所に、抗生物質を埋めることにする。



「ねえ、医者らしいことが、ここにも書かれてるわ」

母親が、興奮しすぎないように、声を抑えながら父親に話しかける。

「誘拐のあと、病院に一人で戻ったのにウンスはまたどこかに…」

そう言いながら、じっとノートを見つめる。
現代から戻ったって、何なのこのノートは、タイムなんとかみたいじゃないの、ねえバカバカしいけど…と言いながら、母親は言葉をと切らせた。




にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村
by kkkaaat | 2016-05-09 22:24 | ウンスノート【シンイ二次】 | Comments(2)
Commented by たまうさ at 2016-05-09 23:30 x
ミチさま、こんばんは。
あの場所でヨンが抗生物質の瓶を見つけることで
ヨンはウンスの無事を確信することができますよね。
そして、今もどこかで自分の身体を案じてくれていると感じられる。
だから、ヨンはウンスが必ず自分のところに帰ってくると信じて
いつまでも待ち続けることが出来る。
ドラマではこのシーンは見られなかったけれど
抗生物質のエピがウンスノートと繋がって
なんだかとても嬉しいです。

更新、ありがとうございました。^^
Commented by kkkaaat at 2016-06-22 23:01
たまうささん、こんばんは。
せっかくコメントいただいたのに、お返事ができていなくて、すみませんでした。
実際にドラマにはなかったシーンですが、脚本家の方がこんなふうに考えていたというのを読んで、菊の花はそういうことだったのか!! とすごく驚き嬉しかったんです。そしてドラマ後半ではちょっと駆け足になってしまったけれど、シンイのいわゆるタイムスリップものとしての脚本の組立がさまざまな仕掛けとして本当はあったんだ! というのがほんとうれしくて。
そういうコネタをウンスノートでは、ひろっていきたいなあ、と思ってます。
今、なかなか更新ができない生活が続いていますが、また落ち着いたら書かせていただきますね。
こうちらこそ、コメントありがとうございました!
<< ウンスノート 10枚目 ―百年前ノ漆 【シンイ二次】緑いずる20 ―... >>

二次小説。いまのところシンイとか。
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
最新の記事
カテゴリ
記事ランキング
最新のコメント
ミチさん、おはようござい..
by ミジャ at 08:01
ウンスノートから読んでし..
by 比古那 at 13:31
あー、やっとたどり着けま..
by 比古那 at 10:48
みちさん お元気でしょ..
by mm5210 at 12:59
更新を待ってるの
by やっちゃん at 07:58
ブックマーク
以前の記事
検索